ドミナント戦略にこそ看板!シェアをつくる最短距離
ドミナント戦略とは?

皆さんは、「ドミナント戦略」という経営戦略をご存知ですか。地域ビジネスを行う経営者の皆様にとっては、お馴染みの言葉かもしれません。
ドミナント戦略とは、特定のエリアや市場をあえて絞り、その中で圧倒的なシェアNo.1を取りにいく戦い方です。もともとはランチェスター戦略の中で語られる考え方で、特に中小企業や個人事業主が大手と戦うための「弱者の戦略」として広く知られています。
例えば「〇〇市で不動産を売買するならここ」「このエリアで塗装するならこの会社」といったように、範囲を絞ってそのエリアでの1位を目指す。戦う範囲を絞ることで競合を減らし、自社のリソースを集中させます。
そしてこの戦略を成立させるために必要なのが、そのエリアでの認知の独占です。重要なのは、広く知られることではなく、そのエリアで確実に知られている状態をつくること。これがドミナント戦略の本質です。
シェア26.1%が意味するもの

では「そのエリアで1位になる」とは、どの程度の状態を指すのでしょうか。
ドミナント戦略の理論的な背景となっているランチェスター戦略では、市場シェア26.1%が「強者の入り口」と言われています。つまり、4人に1人が知っている、もしくは選ぶ状態です。例えば100人の顧客がいる市場で、26人がその会社を知っている、あるいは利用している。この状態になると、必ず比較対象に入る存在になります。
さらにこのシェア率は、価格戦略にも大きく影響してきます。
シェアが低い状態では、お客様は「どこが安いか」で比較します。つまり価格が選ばれる理由の中心になります。しかし、シェアが高まると状況が変わります。「この分野ならこの会社」という認識が生まれ、価格よりも信頼や実績で選ばれるようになります。
これは、マーケティングの考え方である「プライスリーダーシップ」にも、つながります。プライスリーダーシップとは、シェア上位の企業が価格の基準となり、他社がそれに従う状態。つまり、価格を下げて選ばれるのではなく、自社の価格が市場の基準となる=優位性を持てるのです。
シェアを取ることで、選ばれ方が変わり、価格の主導権も変わる。ドミナント戦略でのシェア獲得は、企業の成長性だけでなく、安定性も大きく左右します。
シェア率は「感覚」ではなく「設計」できる

現場では、こういう声をよく聞きます。
しかし実際には、シェアはかなり具体的に把握することができます。
例えばインプラント。人口1万人あたり年間300人程度が対象と言われており、この中で何人来院したかによって自院のシェアは明確に見えてきます。
さらにインプラントを検討する主な層は55〜75歳。この年代は若年層のようにネットで細かく比較するよりも、「見たことがある」「知っている」という安心感を重視する傾向があります。
つまり、情報の取り方まで含めて考えると、生活動線の中で繰り返し目に入る看板の方が届きやすいターゲットであると言えます。
つまり、ローカルビジネスは、ターゲット特性を見れば「どれだけ市場があるか」を把握でき、さらに「その人たちをどう取りに行くか」まで設計できるビジネスなのです。
そして、ここで重要になるのが認知です。どれだけ良いサービスでも、知られていなければ選ばれることはありません。「知っている存在であるかどうか」が、そのままシェアに直結します。
看板は、この認知を継続的に積み上げるための有効な手段です。エリアの中で繰り返し目に入ることで、「知っている会社」を自然に増やしていくことができる。それが、看板は「365日24時間働く営業マン」と言われる所以です。
ドミナント戦略を看板で加速させる

プル型広告であるインターネット広告やSNSは、基本的にその内容に興味・関心がある人にしか届けることができません。一方でプッシュ型広告の看板は、そのエリアの住民に、ある意味強制的に情報を届けることができます。人々の視界に自然に入り、毎日のように見られる媒体。特別な行動をしなくても、日常生活の中で「短時間×反復」の接触によって、記憶が形成されます。
また、看板はエリア全体を面で押さえることができます。複数設置することで、認知の密度を一気に高めることができる。看板は単なる広告ではなく、エリアの中での存在感をつくるためのインフラです。
ドミナント戦略で勝つために行うことはシンプルです。
・エリアを絞る。
・シェア率を把握する。
・そして認知を取り続ける。
看板は、その中でも、最も大事な「認知度アップ」を、継続的に積み上げて圧倒的な知名度を作ることができる手段です。見られ、覚えられ、思い出される。その結果として、選ばれる。当社のお客様で「地域ビジネス×ドミナント戦略」で勝っている企業は、この黄金の鉄則を理解し、必ずと言っていいほど実施されています。
シェアを取りにいくのであれば、視認性の高い看板を設置して、定期的に数を増やしていく。これは、理屈だけでなく現場を見てきた私の、率直な結論です。